アフレコ直撃インタビュー!!
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■原作を読んでの感想をお願いします
遊佐:
台本を読んだ時もそうだったんですが、ノリの良い作品で、これはもうポンポンと調子にのっていった方が良いな、と思いました。
深く考えもしましたが、ノリ重視で演じました。楽しかったです。―心情的に、危ない面がありながらも純情な面もあり…という感じですが、どうですか?
遊佐:
そうですね。彼らは妹が好きという事自体は危ないとは思っていないんですよね。
あくまで能天気なんですが、実際悩むところは悩む、そういうイメージ。
ギャップというか、真剣に悩んでいる所はそういう面も出しつつ、基本はノリ重視でやらせて頂きました。楽しかったです。普段あんまりやらない役ですね。―人間関係が色々と複雑ですが、いかがでしたか?
遊佐:
人間関係ですか…。どうでしょうね?
本当に妹であることが良いのか、ない方が良いのか。彼らにとっては結構、複雑な問題ではあると思うんですけど、今の関係が、彼らにとっては一番心地が良いのではないのかなぁ、と思います。ねぇ、怖いお母さんもいつつ(笑)
二人で争って妹を取り合ってっていう今の関係がなるべく壊れないようにしていく、っていうのが本当は彼らにとって一番望むべきところなんだろうなぁと思うんです。なので、皆本当は知りたいと思いつつも最後まではつきつめない。その辺が程よい加減ではないでしょうか。―遊佐さんにとって静みたいな妹はどうですか?
遊佐:
僕は男兄弟だけで、妹とかお姉さんはいなかったので凄く憧れますね。
昔はお姉ちゃんが好きだったんですけど、今は妹が好きです。色々こうね今までの人生歩んできて、やっぱ妹だろうって所に今は行き着いてますね(笑) ★ ★ ★
櫻井:
哲くんは体育会系の烈くんとは対照的なお勉強が出来る頭脳派タイプなんですが…あんまり賢い感じがしなっかったです(笑)
原作を読ませて頂いたんですけど、枠外に小さく絵が描いてあって、そこに「わりと無口な設定だったのに凄い喋ってる」とあったんですけど…本当だな、と思いました(笑)寡黙で冷静なイメージだったんですが、結構声を荒げて熱くなるシチュエーションが多かったです。ちょっと意外でした。
ですが、遊佐さんも仰ってた通り、ノリが大切な作品なので、余計なことは考えずにやらせて頂きました。
哲はどこまで本気かもうひとつ分からないんですよ。理路整然と喋るんですけど、言ってる事はめちゃくちゃですから(笑)
初めはわざとなのかなと思ったんですけど、「あ、本気だ」って途中で気付きました(笑)。なんともいえない兄弟ですね。仲良いんだか悪いんだか(笑)
―ストーリーはどうですか?
櫻井:
面白いですね。タッチを変えると凄い重い話になりますよ。
哲的にはこれからが怖いですね。果たしてどっちが…。でも、知ってるんだよね?
清水:
知ってますよ(笑)
櫻井:
まぁ、僕も聞いちゃったんですけど(笑)。でも、一般的にタブーな事もその人次第・気持ち次第なんですよね。
―櫻井さんにとって静みたいな妹はどうですか?
櫻井:
ウチも男兄弟なんですよ。だから女の子が兄弟の中にいたらどうだったんだろうと思いますね。僕はどっちかというと綺麗なお姉さんが良いですね。
遊佐:まだ若いね。櫻井:若いですか!?
遊佐:そこの壁をこえなければ。櫻井:壁なんですか、これ!?(笑)
遊佐:もう一皮むけると…一同:(笑)
櫻井:
じゃあ、その日が来るのを楽しみに(笑)でも、今の所お姉さんに憧れますね。
―お姉さまがそちらにいらっしゃいますよ。
櫻井:もう、まさしく。
田中:母で宜しければ…(笑)
一同:(笑)
櫻井:
でも本当にお姉さんには憧れがありますね。
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清水:
この話のあとか…(笑)実はベツコミをかれこれ小学校くらいのころからずっと読んでいて、この『そんなんじゃねえよ』が始まったときも読んでいて、今も連載しているのを本誌て読んでいて。
「そんなんじゃねえよが入りました」ってマネージャーさんから聞いた時に、まさかあの作品じゃないよな、って思いつつ確認したらこの作品で。しかも静!?みたいな感じで。なぜ!?って(笑)
逆に原作を好きでずっと読んでたので荷が重いっていうか、いっぱいいっぱいのまま、どうしようどうしようって「静ならこんなのかな」ってやっていたら、今日もう終わっちゃいました。叫んでみたりで初めて首の筋が痛くなりました(笑)楽しかったです!
―自分が読者だったころも静ちゃんと、自分が演じることになっての静ちゃんとは変わった事はありますか?
清水:
静のまわりにいる女の子達みたいな子って、普通にいるじゃないですか。
原作を読んでいると、実際にある女子高生の姿をちょっと面白く描いているという感じだと思うので、やりすぎたら静もすごく嫌な女になっちゃうし、かと言ってやらないと原作のあのドタバタ感が出ないな、と思って自分なりに一生懸命やりました。
セリフを一言発する毎に「あ、違う」「これも違う」「今のは良かったかもしれない」って葛藤の中で演じました。良かったのか、悪かったのかは出来上がりを聴いて反省します。
―静はどんな女の子だと捉えていますか?
清水:
ほんと、ごく一般的な女の子だと思うんですよ。オープニングのナレーションで“平凡”って言っているように。でも設定上、格好良いお兄さんがってのはありえないんですが、特にもてもせず、でもぶりっことか武器もなくって、でも芯は強くってっていう、そのいたって普通な感じを出すのが…本当に難しい子ですね、静は…もう何しゃべってるのか分からなくなってきました!何質問されてたか分からなくなってきました(笑)
―この作品のどういうところが魅力ですか?
清水:
人間の裏表をあんなにもストレートに描いているのに、でもそれが嫌味とかじゃないんですね。普通に加奈子とかいたらむかつくじゃないですか。それが何か面白く読めちゃう。哲ちゃんも烈ちゃんもこんなお兄ちゃんいたらいいな、って思いつつも、でも実際はありえない人達なのが、すんなりと入れる作品です。何よりもあんな母いないじゃないですか?(笑)ないんだけど、もしかしたらあるかもしれない、それがすんなりと入れるところが凄く好きです。
―かっこよいお兄さん二人が守ってくれるっていうのはどうですか?
清水:ウハウハですよね(笑)
―でも本人の気持ちは微妙ですよね。嬉しいけど、彼氏はできない。
清水:
読んでるといいよなー静はって思うけど、実際にいたら迷惑な話ですよね。自分達はもてるのに、妹の邪魔はする(笑)
原作を今も進行中で読んでいるので、どっちがお兄ちゃんじゃないって現段階のところまで分かっているので、そう考えるとあぁ、こっちかーとか考えちゃうんですけど。
実際いたら良いけど…うざいなって(笑)面白いと思うし、こういう家族は憧れではあるんですけど、それで彼氏ができないってのも困った。でもこういう生活を一週間くらいは体験してみたいですね。
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田中:
とっても楽しかったです。母親としては、美しい息子に囲まれ、家事をしてくれる娘がいて、自分は着飾って仕事に行き、全く子供の事には我関せずで、あっけかんとしていられる。理想です。こういう女性には憧れますよね。やらせて頂いていてすごく楽しいです。
―凄くたくましい母親ですよね。
田中:
彼女の様にたくましくなりたいですね。うじうじしていないところがいいなと思って。本当にしめった話にしようと思えばいくらでもなるような展開なんですけど、それをあけえらかんと、あまりうじうじ考えずに、なるようになるわと捉えていける性格は羨ましいなと思うし。彼女だから子供たちがまっすぐ育ってきたんだと思いますね。
―ただ、涼子はあっけらかんと突き放しているようでも、どこか配慮がある感じがしますよね。
田中:
つかむところはしっかりつかんでいるというか、子供たちを束ねている感じがして、さすが母親だなって。女でひとつで3人の子供ををここまで育てたっていうのは、それだけたくましさが徐所に身についていくものなのかな、と思いました。
―作品的にはどうでしたか?
田中:
すごく魅力的な作品だと思います。あまりこういう感じの作品って少ないですよね。ノリも良いし、なんとなく考えさせることは考えて、先の展開をどうなるんだろうってはらはらドキドキさせて、しっかりとした作品だと思います。
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■ファンのみんさんへメッセージをお願いします
遊佐:
楽しく収録も終了いたしました。皆ノリノリでやっていますので、重いテーマではありますが、皆さんも深く考えずに楽しんで聴いて下さい。宜しくお願いします。櫻井:
そのままを聴いてもらえればいいかなという感じです。お話を存分に楽しんでもらえればな、と思います。
清水:
本当にテンポがよく皆の喜怒哀楽がはっきり出てて、聴いていて面白いし、でもちゃんと話の芯はしっかりしているので、とても聴きごたえがあると思います。
楽しんで下さい!
田中:
美形一家のしっかりした息子、娘それから母親の会話をどうぞお楽しみ下さい。
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ありがとうございました!!
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